桂挿し木の完全ガイド:失敗しないコツと成功の秘訣

桂挿し木の完全ガイド:失敗しないコツと成功の秘訣

| 1/24/2026, 9:32:11 AM

桂挿し木の失敗談と成功体験をリアルに公開。初心者にもわかるコツや注意点を解説します。

Table of Contents

2017年からボンサイに取り組み始めた私が、数多くの失敗と格闘しながら見つけたのが「桂挿し木」の可能性です。最初は全くうまくいかず、挿し穂が腐ったり枯れたりと散々な結果しか出ませんでした。しかし、ある特定の土壌とタイミングを掴んだことで、ついに成功を収めました。この記事では、私の実際の経験に基づいて、桂挿し木の失敗談と成功の秘訣を余すことなくお伝えします。水やりの頻度、剪定のタイミング、そして根の状態確認まで、具体的なポイントを写真付きで解説。桂挿し木に挑戦しようとしている方、ぜひ最後まで読んでみてください。あなたの努力が実を結ぶヒントがここにあります。

桂挿し木を始める前に知っておくべき失敗談

最初の失敗:適切な時期を見誤った

私は初めて桂挿し木に挑戦したとき、なんと梅雨明けの真夏を選んでしまいました。気温が35度を超える日が続いていたため、挿し穂はすぐに乾燥してしまいました。また、高温多湿な環境が原因で発根前に腐敗が始まり、わずか一週間で全滅してしまいました。当時は「根が出れば成功」と考えていたのですが、実際には季節選びが最も重要だったのです。

二度目の失敗:土壌と水分管理の問題

次に秋に再挑戦した際は、赤玉土だけで試してみました。しかし、保水性が低すぎて頻繁に水やりが必要になりました。結局、過湿と乾燥を繰り返す悪循環に陥り、またしても失敗に終わってしまいました。この時気づいたのは、単に挿すだけではダメだということ。土の配合や排水性、通気性といった要素が非常に重要であると痛感しました。

失敗要因

具体的な問題

改善策

時期の選択ミス

夏場の高温で挿し穂が枯れた

春の梅雨時期または秋の涼しい時期に変更

土壌の問題

赤玉土のみで保水性不足

バーミキュライトやピートモスを混合

水分管理不良

過湿と乾燥の繰り返し

表面乾燥時に少量ずつ watering

桂挿し木成功の秘訣:適切な土壌と時期の選び方

成功の鍵:理想的な土壌配合

三度目の挑戦でようやく気づいたのが、土壌の重要性です。赤玉土5割、バーミキュライト3割、ピートモス2割の配合が最も効果的でした。この比率だと、保水性と排水性のバランスが取れて、根が呼吸しつつも湿気を保ってくれます。特にバーミキュライトの軽量性は、挿し木初期の根の成長を妨げず、観察もしやすくなります。市販の培養土ではどうしても粒径が揃いすぎているため、自分で配合することをお勧めします。

最適な時期は春と秋:温度と湿度のバランス

梅雨の時期と秋の涼しさが、まさに黄金期です。気温が20〜25度の範囲に収まるこの時期なら、挿し穂がストレスなく発根できます。夏場は蒸散量が多く、冬場は発根が遅れるため避けた方が無難。私は現在、5月中旬と9月下旬が最も成功率が高いと感じています。天候予報をチェックしながら、晴れのち曇りの日を選んで作業するのがコツです。

季節

温度条件

成功率

注意点

春(梅雨)

20〜25℃

★★★★☆

雨の日が多いので風通し要確認

30℃以上

★☆☆☆☆

乾燥・日焼けリスク高

秋(9月頃)

20〜25℃

★★★★★

最も安定した成功率

5〜15℃

★★☆☆☆

発根まで時間がかかる

桂挿し木後の管理法:水やりと剪定のポイント

水やりの基本:「観察」がすべてを決める

桂挿し木が発根してからの水やりは、決して「毎日行う」ではなく「必要になったら与える」が鉄則です。私は当初、朝一番で水をやる習慣がありましたが、土の表面が乾いていなくても勝手に浇水していました。結果、根腐れが起きて小さな芽がポッキンと折れてしまいました。それ以来、指先で土の深さ2cmくらいまで乾燥しているかを確認するようにしています。また、朝と夕方の葉の張り具合を見ることも大事。 limp な感じだったら要注意です。

  • 浇水タイミング:表面が乾いてから
  • 与水量:土全体が湿る程度でOK
  • 観察ポイント:葉のつや、土の色、虫の有無

剪定は慎重に:若芽を守るのが第一

発根後3ヶ月くらい経ってから、初めて軽い剪定を行います。主に伸びすぎた枝や、内側に向かって生えてきた若芽を取り除くのが目的。私は最初、勢いよく伸びた枝を思いっきり切ってしまい、そこから新芽が出なくなるというハプニングがありました。剪定は「少しずつ、様子を見ながら」が基本。特に桂は癒傷力が弱いので、切り口には必ず密封剤を塗るようにしています。

剪定時期

目的

注意点

発根後1〜3ヶ月

不要枝の除去

切り過ぎ注意・密封必須

春の成長期

形作り・バランス調整

一回の剪定は全体の3割以内

秋(9〜10月)

冬越し準備・徒長防止

強剪定は避けて軽めに

桂挿し木から育てる!美しいボンサイへの道のり

発根後の植え替え:本格的な育成スタート

桂挿し木が無事に発根したら、いよいよ植え替えの時期です。私は発根後約2ヶ月で、専用のボンサイ培養土に切り替えました。この段階で使う土は、排水性と肥効のバランスが重要。赤玉土6割、鹿沼土3割、坋土1割の配合が私の定番。植え替えの際は、根をできるだけ傷つけないように丁寧に処理。特に太くなった主根は、斜めに切って癒傷組織の形成を促します。最初の植え替えは4号鉢を使い、これ以降は年1回の植え替えペースで管理しています。

  • 植替え時期:発根後2ヶ月を目安
  • 使用土:赤玉土6割、鹿沼土3割、坋土1割
  • 鉢のサイズ:最初は4号鉢からスタート
  • 根の処理:太根は斜め切りで癒傷促進

剪定と蟠札:形作りのセンスを磨く

桂は柔らかい枝質のおかげで、蟠札(ねじり)にも比較的よく反応します。私は発根後半年から、アルミ線を使って枝の方向調整を始めました。ただし、早すぎる蟠札は枝が折れる原因になるため、最低でも pencil thickness になったら着手。特にS字にしたい箇所は、無理せず少しずつ角度を変えながら行います。剪定に関しては、冬の休眠期がベスト。徒長枝や交差枝を取り除き、内部の光が届くように整えていきます。形作りは我慢の連続ですが、1年経つとその違いがハッキリと現れます。

作業

最適時期

使用道具

注意点

蟠札

発根後半年〜

アルミ線(1.0〜1.5mm)

枝の太さの1/3以下に

剪定

冬の休眠期

鋭いバサミ・チョップナイフ

切口は密封剤で保護

植替え

春(3〜4月)

鋭いバサミ・穴あけ器

根の処理は慎重に

実際の成長記録:1年目から3年目までの変化

私の桂は挿し木から3年目に突入し、ようやくボンサイらしい雰囲気になってきました。1年目はただただ生き残ることに精一杯。2年目で幹の太さが増し、小さな葉が並ぶようになりました。そして今年3年目、枝分かれも増え、葉の配置も自然に近づいています。特に気に入っているのは、左側に傾けた幹のS字カーブ。これは蟠札と剪定を繰り返した結果生まれた、まさに私の手による造形です。これからも形作りを続け、5年後には展示レベルを目指したいと思っています。

桂挿し木に挑戦するあなたへ:よくある質問と答え

挿し木は何本同時にやっていいの?

最初は「たくさん挿せば成功率も上がるだろう」と思って、一度に10本以上も挿したことがありました。結果は惨憺たるものです。管理が追い付かず、半分以上が腐敗。それ以来、私は最大でも3〜4本を同時進行の上限としています。特に初心者のうちは、一本一本を丁寧に観察することが技術向上の近道。数より質で、失敗から学ぶ姿勢が大切です。

  • 初心者は1〜2本から始めるのが無難
  • 経験者は最大でも5本程度を推奨
  • それぞれの挿し穂に個別管理が必要

発根にどれくらい時間がかかるの?

桂挿し木の発根は、環境によって大きく左右されます。私の経験では、秋に挿したものは約45日、春は少し早い35日程度で根が確認できました。ただし、これは土温が20〜25度を維持できた場合の話。気温が低い冬場は倍以上の期間がかかることも珍しくありません。焦らず、少なくとも2ヶ月は様子を見てあげてください。

季節

平均発根日数

温度条件

35日

20〜25℃

25日(但しリスク高)

25〜30℃

45日

20〜25℃

90日以上

5〜15℃

失敗しても諦めずに続けていいの?

もちろんです。私も3回目のチャレンジでようやく成功しました。最初の2回は完全に全滅でしたが、それぞれから得た教訓が次の一手を導きました。桂挿し木は根気が試される作業ですが、一度成功するとその達成感は格別。失敗を恐れず、記録を取りながらトライし続けてください。成功は必ず訪れます。

桂挿し木の魅力を再確認して

桂挿し木は一見簡単そうに見えますが、実際にやってみると細かい工夫と忍耐が必要です。失敗しても諦めず、観察力を磨きながら対応することが大切です。あなたの手で育てた桂の木が、いつか立派なボンサイとして成長するその日を楽しみにしてください。桂挿し木の挑戦、ぜひ始めましょう。