菊 挿し木 時期と方法を徹底解説!失敗しないコツも伝授 - Nippongardening

菊 挿し木 時期と方法を徹底解説!失敗しないコツも伝授 - Nippongardening

| 3/11/2024, 11:03:42 PM

菊の挿し木に適した時期や方法、注意点などを詳しく解説します。挿し木後の管理方法やトラブル対処法もご紹介!

Table of Contents

菊の挿し木は、新しい菊を育てるのに最適な方法です。挿し木は、親株から茎を採取して土に挿し、発根させて新しい株を作る方法です。菊の挿し木は、春と秋に行うことができますが、最適な時期は秋です。秋は気温が下がり、湿度が高くなるため、挿し木が成功しやすいからです。この記事では、菊の挿し木をする時期と方法について詳しく説明します。また、挿し木を成功させるためのヒントも紹介します。菊の挿し木に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

I. 挿し木に最適な時期

菊の挿し木に適した時期は、一般的に春と秋です。春は3月から5月頃、秋は9月から10月頃が適しています。この期間は気温が安定しており、発根しやすい環境が整っています。

ただし、品種によって適した時期が異なる場合があるので、購入時に確認することをおすすめします。また、挿し穂の採取は、健康で元気な親株から行うことが大切です。

時期

適した品種

挿し穂の採取

春(3~5月)

早咲き品種

新芽が伸び始めた頃

秋(9~10月)

遅咲き品種

花が咲き終わった頃

挿し穂の採取

挿し穂は、健康で元気な親株から採取します。新芽が伸び始めた頃か、花が咲き終わった頃が適しています。挿し穂の長さは10~15cm程度で、葉は2~3枚残します。

挿し穂を採取したら、すぐに水に浸けておきます。こうすることで、挿し穂が乾燥するのを防ぎ、発根を促進させることができます。

挿し床の準備

挿し床は、赤玉土や鹿沼土などの保水性の良い用土を使用します。用土はあらかじめ湿らせておきましょう。挿し穂を挿す深さは、挿し穂の長さの1/3~1/2程度です。

挿し穂を挿したら、軽く土を押し固めて安定させます。その後、水を与えて土を湿らせます。挿し床は、日陰で風通しの良い場所に置きます。

発根管理

挿し穂が発根するまでは、土が常に湿っている状態を保ちます。ただし、過湿にならないように注意しましょう。発根には、2~3週間程度かかります。

発根が確認できたら、徐々に日当たりの良い場所に移動させます。その後、通常の管理を行います。

II. 適切な親株の選択

菊の挿し木で成功を収めるためには、適切な親株を選ぶことが肝心です。親株は、挿し穂として使用する茎の親木のことです。親株が健康で、切り花でも観賞用に使用できるほど美しい花を咲かせていることが重要です。

理想的な親株は、以下のような特徴を備えています。

  • 病気や害虫が発生していない
  • 葉が鮮やかで健康
  • 茎が丈夫で折れにくい
  • 新芽が伸びてきていて、成長が旺盛
  • 花付きが良い

項目

特徴

病気・害虫

発生していない

鮮やかで健康

丈夫で折れにくい

新芽

伸びてきていて、成長旺盛

花付き

良い

また、親株の品種も挿し木の成否に影響します。初心者向けで挿し木しやすい品種としては、「寺ノ内」「若狭之草」「小糸」「濃姫」などが挙げられます。

親株の選択が間違っていると、挿し穂がうまく根付かなかったり、育っても花が付かなかったりします。健康で美しい親株を選ぶことが、成功への第一歩であることを覚えておきましょう。

III. 挿し穂の採取と処理

挿し穂の採取

菊の挿し穂は、成長した健康な株から採取します。挿し穂の長さは10~15cm程度で、葉が3~4枚ついているものが適しています。挿し穂を採取する時期は、春(4~5月)か秋(9~10月)が適しています。この頃になると、菊の茎が充実して挿し穂に適した状態になっています。

挿し穂を採取する際は、清潔なハサミやカッターを使用します。茎を斜めに切り、葉を2~3枚残して下の葉は取り除きます。切り口から出る白い液(乳液)は、発根を阻害するので、水でよく洗い流します。

挿し穂の処理

挿し穂を採取したら、すぐに水に浸けておきます。水に浸けることで、挿し穂の切り口から水分が蒸発するのを防ぎ、発根を促進します。水に浸ける時間は、1~2時間程度が目安です。

水に浸けた挿し穂は、発根促進剤を塗布します。発根促進剤は、挿し穂の発根を促進する効果があります。発根促進剤を塗布したら、挿し床に挿します。挿し床は、赤玉土やバーミキュライトなどの保水性の良い用土を使用します。

挿し穂の採取時期

挿し穂の長さ

葉の枚数

春(4~5月)または秋(9~10月)

10~15cm

3~4枚

挿し穂を挿し床に挿す深さは、挿し穂の長さの1/3~1/2程度が目安です。挿し穂を挿したら、軽く土を押し固めて、水を与えます。水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えます。

IV. 挿し床の作成と管理

挿し床の作り方

挿し床は、挿し穂を挿すための土のことです。挿し床の作り方は、赤玉土小粒6:腐葉土4の割合で混ぜ合わせます。赤玉土は水はけが良く、腐葉土は保水性があります。この2つを混ぜ合わせることで、挿し穂が根を張りやすい環境を作ることができます。

挿し床の管理

挿し床は、常に湿った状態に保つ必要があります。挿し穂を挿した後、たっぷりと水をあげます。その後、土の表面が乾いたら、また水をあげます。ただし、水を与えすぎると根腐れを起こすので注意が必要です。

挿し床の作り方

赤玉土小粒6:腐葉土4の割合で混ぜ合わせる

挿し床の管理

常に湿った状態に保つ

V. 挿し木の後の管理

水やりの頻度

挿し木をした後の水やりの頻度は、挿し穂の種類や用土の乾き具合によって異なります。乾くまで水やりをしないという人もいますが、土の表面が乾いたら様子を見ながらたっぷり水やりをして、土が湿った状態を保ちましょう。多くの場合、土が乾く前に水やりをしてしまうと根腐れをおこす原因になります。

日光と温度管理

挿し木をしたあとの苗を管理するにあたって、日光や温度も大切な要素です。挿し木をしたあとの苗は、直射日光を避けて半日陰で管理します。また、温度が低い時期は、寒さ対策として温室や室内で管理するとよいでしょう。寒さ対策をしないと苗が枯れてしまう可能性があります。

ポイント

説明

水やり

乾くまで水やりしない

日光

半日陰で管理

温度

温度が低い時期は温室や室内で

発根確認

挿し木をした後、発根の確認は慎重に行う必要があります。発根を確認する時は、苗を傷めないように優しく土から抜き、根の成長を確認します。根が出ていれば成功です。根が出ていなければ、同じ方法でもう一度挿し木をしましょう。また、発根確認の際は、一度にまとめて確認するのではなく、時間差をつけて少しずつ確認するようにしましょう。

植え替え

発根が 確認できたら、苗をポットか庭に植え替えます。植え替える際には、根を傷めないように注意しましょう。また、植え替え後はたっぷりと水やりをし、半日陰で管理します。

  • 発根を確認する際は慎重に
  • 植え替え時に根を傷めないように
  • 植え替え後はたっぷりと水やり

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VI. 結論

菊の挿し木は、適切な時期に行うことが成功のポイントです。春と秋に挿し木が行われ、それぞれ最佳のタイミングが異なります。気候や気温を考慮し、適切な時期に挿し木を行うことで、発根や成長を促進し、美しい菊花を楽しむことができます。