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ファッツィア・ジャポニカは、大きな葉と丸みのある広がった樹形が特徴の、丈夫で育てやすい観葉植物です。耐陰性があり、初心者でも簡単に育てることができます。この記事では、ファッツィア・ジャポニカを元気に育てるために必要な知識をご紹介します。初心者の方でも、ガーデニングのプロによる情報で、簡単に育てることができます。
ファッツィア・ジャポニカの育て方
日光
ファッツィア・ジャポニカは、明るい間接光を好みます。直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。耐陰性があるので、日陰でも育てることができますが、葉の色が薄くなったり、生育が遅くなったりすることがあります。
水やり
ファッツィア・ジャポニカは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。ただし、過湿は根腐れの原因になるので注意しましょう。春から秋は、週に1〜2回の水やりが目安です。冬は、土が乾いてからさらに数日待ってから水やりをします。
春〜秋 | 冬 |
---|---|
週に1〜2回 | 土が乾いてから数日後 |
肥料
ファッツィア・ジャポニカは、春から秋にかけて緩効性肥料を与えます。月に1回程度、規定量を土に混ぜ込みましょう。肥料を与えすぎると葉が焼けることがあるので注意しましょう。
植え替え
ファッツィア・ジャポニカの植え替えは、2〜3年に1回、春に行います。ひと回り大きな鉢に、新しい培養土を使って植え替えます。植え替え後は、たっぷりと水やりをして、日陰で管理しましょう。
- 春に植え替える
- ひと回り大きな鉢を使う
- 新しい培養土を使う
- 植え替え後はたっぷりと水やりをする
- 日陰で管理する
栽培と歴史
ファッツィア属の仲間
ファッツィア・ジャポニカは、ウコギ科の常緑低木です。ウコギ科には、他にもファッツィア・ファルセ・アルボラリア(フェイクカスターオイル)やシェフレラ・アルボリコラ(カポックの木)などが属しています。
原産地と歴史
ファッツィア・ジャポニカは、日本と韓国が原産です。日本では「ハナヤドリ」や「ヤドリギ」と呼ばれています。古くから観葉植物として親しまれ、ヨーロッパには1854年に渡来しました。
学名 | 和名 | 原産地 |
---|---|---|
Fatsia japonica | ハナヤドリ | 日本、韓国 |
耐寒性
ファッツィア・ジャポニカは、比較的耐寒性が強く、USDA耐寒性ゾーン7b~10bで戸外で越冬できます。ただし、霜や強風には弱いので、寒冷地では室内に取り込む必要があります。
園芸品種
ファッツィア・ジャポニカには、いくつかの園芸品種があります。代表的な品種を以下に紹介します。
- ファッツィア・ジャポニカ 'Spider's Web':葉に白い斑が入る品種
- ファッツィア・ジャポニカ 'Variegata':葉に黄色の斑が入る品種
- ファッツィア・ジャポニカ 'Moseri':葉が小さくて丸い品種
ファッツィア・ジャポニカの繁殖
種まき
ファッツィア・ジャポニカは、種まきで繁殖させることができます。種は、秋に果実が熟した後に採取します。果肉を取り除き、種を乾燥させてから、培養土にまきます。発芽するまで、土を湿らせて日陰で管理します。
種まきの時期 | 方法 | 発芽までの期間 |
---|---|---|
秋 | 培養土にまく | 2〜3週間 |
挿し木
ファッツィア・ジャポニカは、挿し木でも繁殖させることができます。挿し穂は、春から秋にかけて、健全な枝から切り取ります。挿し穂は、下部を斜めに切り、葉を数枚残して下部を土に挿します。発根するまで、土を湿らせて日陰で管理します。
株分け
ファッツィア・ジャポニカは、株分けでも繁殖させることができます。株分けは、春に行います。株を掘り起こし、手でまたはナイフで分割します。分割した株は、それぞれを鉢に植え付け、たっぷりと水やりをします。
- 挿し穂は、春から秋にかけて切り取る
- 挿し穂は、下部を斜めに切る
- 挿し穂は、葉を数枚残して下部を土に挿す
- 株分けは、春に行う
- 株は、手でまたはナイフで分割する
- 分割した株は、それぞれを鉢に植え付ける
ファッツィア・ジャポニカの育て方
日光
ファッツィア・ジャポニカは日陰にも耐えますが、明るい場所を好みます。ただし、直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。
置き場所 | 日当たり |
---|---|
室内 | 明るい間接光 |
戸外 | 日陰~半日陰 |
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。ただし、過湿は根腐れの原因になるので注意しましょう。春から秋は、週に1〜2回の水やりが目安です。冬は、土が乾いてからさらに数日待ってから水やりをします。
- 春〜秋:週に1〜2回
- 冬:土が乾いてから数日後
ファッツィア・ジャポニカの害虫と病気の対策
害虫対策
ファッツィア・ジャポニカにつく主な害虫は、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニです。これらの害虫は、葉や茎に寄生して養分を吸い取ります。被害がひどくなると、葉が変色したり、落葉したりすることがあります。
害虫 | 特徴 | 対策 |
---|---|---|
アブラムシ | 葉や茎に群がって寄生する | 水で洗い流す、殺虫剤を散布する |
カイガラムシ | 葉や茎にこびりついて寄生する | 爪楊枝などでこそぎ落とす、殺虫剤を散布する |
ハダニ | 葉の裏に寄生して白い斑点を作る | 葉水をする、殺虫剤を散布する |
病気対策
ファッツィア・ジャポニカがかかりやすい病気は、根腐れ病、葉枯れ病です。根腐れ病は、過湿が原因で起こる病気です。葉枯れ病は、カビが原因で起こる病気です。
- 根腐れ病:土の表面が乾いたら水やりをする、水はけの良い土を使う
- 葉枯れ病:風通しの良い場所に置く、葉に水がかからないようにする