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冬の食卓に、みずみずしいきゅうりが並ぶと嬉しいですよね。実は、きゅうりは冬でも栽培できるんです!「冬春きゅうり」と呼ばれる栽培方法で、10月~12月に種まきや苗を植えて、冬から春にかけて収穫します。nippongardening.comと一緒に、冬春きゅうりの栽培方法を学んで、新鮮なきゅうりを育ててみませんか?
項目 | ポイント |
---|---|
温度管理 | 変夜温管理で光合成を促進、呼吸を抑える。ハウスの気密性を高め、循環扇で温度ムラを解消。 |
病害虫対策 | べと病、褐斑病、うどんこ病、アブラムシ、スリップスに注意。予防散布と初期防除が重要。 |
品種選び | 低温に強い品種を選ぶ。耐病性のある品種もおすすめ。 |
水やりと整枝 | 定植後1週間は十分に水やり、その後は徐々に控える。親づるは18節前後で摘心、子づる・孫づるを整理する。 |
冬春きゅうりの温度管理: 変夜温管理とハウスの工夫
冬春きゅうりは、寒さに弱いから、温度管理がとっても大切なんだ。きゅうりが元気よく育つ温度は23~28℃くらい。でも、冬は寒いから、暖房を使って温度を上げないといけないよね。そこで登場するのが「変夜温管理」という方法だよ。
変夜温管理は、夜の間の温度を工夫することで、きゅうりの成長を助けるんだ。夕方から夜の前半は少し高めの温度にして、きゅうりが光合成で作った栄養をたくさん蓄えられるようにするよ。そして、夜の後半は温度を下げて、エネルギーの消費を抑えるんだ。日の出前にはまた温度を上げて、朝日を浴びてすぐに光合成ができるように準備するんだよ。
変夜温管理をするためには、温度を自動で調節してくれる機械が必要だけど、暖房費を節約できるから、とってもお得なんだ。
- 変夜温管理のメリット
- 光合成の促進
- 呼吸の抑制
- 暖房費の節約
ハウスの中は、温度が均一になるように工夫することも大切だよ。ハウスの隙間をしっかり塞いで、暖房の効率を上げよう。また、循環扇を使うと、ハウスの中の温度ムラをなくすことができるよ。温度ムラがあると、病気になったり、成長に差が出てしまうからね。循環扇は、結露を抑える効果もあるんだ。
ハウスの工夫で、きゅうりがもっと元気に育つよ!
冬春きゅうりは、病気や虫に狙われやすいんだ。特に気をつけたいのが、べと病、褐斑病、うどんこ病、アブラムシ、スリップスだよ。これらの病気や虫は、きゅうりの葉っぱや茎を傷つけて、元気をなくしてしまうんだ。だから、病気や虫がつかないように、予防することが大切だよ。
予防するためには、薬を定期的に散布することが効果的だよ。病気や虫が発生する前に、あらかじめ薬をまいておくと、病気や虫がつきにくくなるんだ。また、ハウスの中を清潔に保つことも大切だよ。落ち葉や枯れた枝は、病気や虫の住みかになってしまうからね。こまめに掃除をして、ハウスの中を清潔に保とう。
- べと病
- 褐斑病
- うどんこ病
- アブラムシ
- スリップス
冬春きゅうりに適した品種選び
冬春きゅうりは、普通のきゅうりとはちょっと違うんだ。だって、冬は寒くて、日照時間も短いからね。そんな厳しい環境でも元気に育つ、特別な品種を選ぶ必要があるんだよ。
冬春きゅうりに適した品種は、大きく分けて2つの特徴があるんだ。1つ目は、低温に強いこと。冬は気温が低いから、寒さに弱い品種だと、うまく育たなかったり、病気になってしまったりするんだ。だから、寒さに強い品種を選ぶことが大切なんだよ。
低温に強い品種
例えば、「夏すずみ」や「冬太郎」などの品種は、低温に強いことで知られているよ。これらの品種は、寒い冬でも元気に育って、美味しいきゅうりをたくさん実らせてくれるんだ。
- 夏すずみ
- 冬太郎
もう1つの特徴は、耐病性があること。冬春きゅうりは、病気にかかりやすいんだ。特に、べと病やうどんこ病などの病気には要注意だよ。だから、病気にかかりにくい品種を選ぶと、栽培が楽になるよ。
耐病性のある品種
例えば、「強健豊作」や「病気に強い夏すずみ」などの品種は、耐病性があることで人気なんだ。これらの品種は、病気にかかりにくいから、初心者でも安心して栽培できるよ。
品種名 | 特徴 |
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強健豊作 | 耐病性に優れ、収量も多い |
病気に強い夏すずみ | 低温と病気に強い |
冬春きゅうりを育てるには、水やりと整枝がとっても大事だよ。苗を植えてから1週間くらいは、たっぷりお水をあげよう。でも、だんだんお水を減らしていくのがポイントなんだ。お水をあげすぎると、根っこが腐っちゃうからね。
きゅうりのつるは、どんどん伸びていくから、整理してあげないと、ジャングルみたいになっちゃうよ。そこで登場するのが「整枝」という作業なんだ。親づると呼ばれるメインのつるは、18節くらいで先っぽを切っちゃうよ。そうすると、子づるや孫づると呼ばれる枝がたくさん出てくるんだ。
- 親づる
- 子づる
- 孫づる
子づるや孫づるは、全部残しておくと、栄養が分散して、きゅうりが大きくならないんだ。だから、元気なつるを6本くらい残して、あとは切ってあげよう。そうすることで、栄養が集中して、美味しいきゅうりがたくさんできるよ。
水やりと整枝をしっかりやって、きゅうりを元気に育てよう!
Final Thought
冬春きゅうり栽培は、少し手間がかかりますが、その分、収穫の喜びもひとしおです。温度管理や病害虫対策など、ポイントを押さえて、美味しいきゅうりを育ててみてください。自分で育てたきゅうりの味は格別ですよ!